美しき歌姫
しばらくすると、シェリアが歌い終えました。


王太子は、おおっと言うつぶやきと一緒に小さな拍手を送ったのでした。

その音で気が付いたシェリアは、はっと目を開けました。


王太子の姿を確認したとたん頬を赤らめ、ばさっとお辞儀をしました。


「はじめまして。王太子殿下。」

小さな、美しい声で言いました。
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