空より青く、海より青く。
「海都ぉ…っ…」
俺は、まだ子供で。
学歴も低ければ、定職にも就いたばかり。
世間とか、常識とか、まだ理解しきれてもいない。
ましてや16歳なんて、結婚もできやしない。
でも、18歳になって、
俺が結婚できるようになったら…
その相手は、美空しか考えられないんだ。
「美空、誓ってくれる?」
俺はポケットから、俺がクリスマスに用意したネックレスを取り出した。
「それ!!どこにいったか探してたの!」
「ごめん、正月に勝手に持ち出した」
俺は美空の手を掴み、淡い青の手袋越しの手の平に、クロスを2つ乗せた。
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