空より青く、海より青く。
「これ…ペアだったの?」
手の平の中で光るクロスを見つめながら、美空は俺に問い掛けた。
「あ…それも嘘ついてたな。ごめん。
クリスマスに別れてから、それを美空だと思って大事にしてた」
美空は涙を浮かべて、小さな声で嬉しい、と言った。
「美空…」
真っ直ぐ、美空の目を見て。
「誓ってくれる?ずっと…俺のこと、愛し続けるって。俺が18になったら、結婚してくれるって……」
美空は手の平の上のクロスをぎゅっと握った。
そして……
「誓うよ。あたしはもう…海都以外好きになれない」
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