空より青く、海より青く。







甘い時間。





ふたりでいれる幸せ。









『姉弟』のままでは得られなかった、安堵と快楽。















「…美空、空ってなんで青いの?」





「え?なんだっけ、海の青が反射して……」





「違う違う、そんな現実的な話じゃなくて。」





青に囲まれた美空の部屋で。




夢の中でしか聞けなかった美空の言葉を待った。










「…海が好きだから、真似したんじゃない?」




ニヤッと笑った俺に、今度は美空が問い掛ける。





「じゃあ、海ってなんで青いの?」





決まってるだろ?



「空が好きだから、真似したんだろ?」










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