空より青く、海より青く。
ハッと目が覚めた。
――夢。
俺は溜め息をひとつついた。
時計を見ると、まだ午前3時過ぎ。
美空は俺の腕枕で眠ったままだ。
俺は美空の首からそっと腕を抜き、美空に布団をかけ直して部屋を出た。
汗だくになった服を着替えて、そっとアパートを後にした。
頭の中で、さっきの夢の言葉がリピートされる。
『汚らわしい』
…上等だよ。
汚れた愛でも、
俺が美空を想う気持ちは本物だ。
『相田隆文』
オマエには負けない。
美空をあんな風に泣かせる奴に…
美空は絶対渡さない。
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