空より青く、海より青く。




俺は、早速、白い紙と封筒を用意した。



お世辞にもうまいと言えない字で、デカデカと書いてやる。






『退学届』







学校なんかに、未練はないし。


勉強も部活も、好きじゃないし。



第一、美空が楽になるのなら



俺は

どんなことだって厭わない。







その日の夕方、美空が血相を変えて帰って来た。



「海都!いるの!?海都!!」



「あ、おかえりねーちゃん」



美空は俺の顔を見るなり、俺に勢いよく近付き、俺の左頬を思いきりよくはたいた。







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