空より青く、海より青く。



「…ってぇ」



頬がジンジンと痛み、だんだんと熱をもってくるのがわかる。



「海都…あんた…退学届出したって本当なの!?」



殴ってから確認すんなよ、美空…。



「あぁ、ホント。」



さらりと言う俺に、美空は泣きながら叫んだ。



「どうして!?あたしに相談もなく…なんで勝手に退学なんて決めたの!?海都にも…ちゃんと卒業してもらおうと思ってたのに…なんのためにあたし…っ」



泣き崩れる美空に歩み寄り、俺は美空に目線を合わせるためにしゃがんだ。


俺は静かに、口を開く。



「…『相田隆文』」



「……っ!」




美空の動きが止まった。








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