空より青く、海より青く。
「…俺に相談もなく、勝手なことしたはねーちゃんもだろ?」
「あたしは…海都のためを思ってっ…!」
美空は濡れた瞳で必死に俺を掴む。
「俺は、学歴なんかいらない」
俺を掴む細い腕を、軽く振り払った。
そして――…
「…かい…と…?」
美空を、強く抱きしめた。
「俺は、学歴なんて欲しくない。ねーちゃんが…美空が毎日俺のために泣いてるのなんて…見たくないんだよ!
俺は……」
抱きしめていた美空の肩を掴んで身体を離し、涙で溢れている美空の目を見た。
「俺は…美空が好きだ」
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