空より青く、海より青く。
「…もー…海都、やらしぃ…」
少し乱れた衣服を整えながら、美空が言った。
そして立ち上がると、美空が机の上から何やら持ってきた。
「海都、見て見て!」
美空の手に持たれていたのは、週めくりのカレンダー。
世界の空と海の絶景写真が何種類も載っている。
美空らしいな、と俺は思った。
「ホラ、ここにスペースあるでしょ?」
美空はカレンダーの日付の下の、少し空白になった部分を指さした。
そこに、おもむろに取り出した油性ペンでなにやら書き込んでいく。
「じゃんっ!完成〜!」
「………。」
美空が掲げたカレンダーの白いスペースには、
『今週のみく&かいと』
『手を繋ぐ、ぎゅーする』
と書いてあった。
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