空より青く、海より青く。
「…なにそれ。どーゆーこと?」
ちょっと不機嫌そうな俺に、美空は笑顔で話しかける。
「今週は、手を繋ぐか、ハグしかしないってこと!
ちょっとずつちょっとずつ、恋人らしいこと…したいじゃん?」
少し照れた顔で、上目遣いで俺を見る美空が、たまらなくかわいかった。
「…俺、自信ないんだけど……」
美空から目を逸らして、ポツリと呟く。
「え?なんで?」
真ん丸になった目が、真っ直ぐに俺を見てる。
……だからだよ…。
「…美空を好きな分だけ、身体が美空を欲しがんの。…健康なオトコノコだから。」
「…バ、バカッ!」
意味がわかったらしく、美空は真っ赤な顔をして俺の背中を叩いた。
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