空より青く、海より青く。



美空は、『普通の恋愛』に憧れてるんだと思う。



付き合いたてのドキドキ感。

手を繋ぐのも恥ずかしくて。

キスやハグは、したいのにお互い照れてなかなか行動できなくて…。



俺達は同じ家に住んでるから毎日一緒にいる時間が長いし、夜も一つ屋根の下にいる。



美空としては、すぐに一線を越えるのではなく、ゆっくり恋人らしさを味わいたいんだと思う。






普段は気ぃ強かったりするんだけど、


こーゆートコは乙女っぽいんだよなぁ。




カワイイ奴。










「美空、おいで」



俺が左手を差し出すと、美空は俺の手の上にゆっくりと自分の右手を重ねた。



美空の手を少し強引に引っ張り、俺の身体へ引き寄せる。



「きゃっ…」



よろめいた美空を…俺の腕の中に閉じ込める。





「…好きだよ、美空…」



「…ひゃっ…ぁ…ぅん、あたしもすき……かいと…」



今週は手を繋ぐのとハグだけって話だったけど…



耳元で囁くくらい、いいよな?






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