空より青く、海より青く。
俺の目の前に放り投げられた戸籍謄本。
俺はもう一度、封筒からそれを取り出し、誠二おじさんに差し出した。
そこには…
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高崎美空
父:高崎浩二
母:高崎ひろみ
続柄:実子
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高崎海都
父:高崎誠二
母:的場知子
続柄:養子
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印刷された冷たい文字で、ハッキリとそう書かれていた。
「美空の欄にはちゃんと…死んだ父さんと母さんの名前があるのに、
俺の欄には…俺の父さんはどうしておじさんの名前になってんの?
それに…的場知子って誰?俺の母さんは高崎ひろみじゃないのかよ!?」
興奮を抑えきれず、だんだんと声が荒くなる。
誠二おじさんはハハッと笑って、前屈みの態勢になり、
「そこに書いてあるのが、全部真実だよ」
上目遣いに俺を睨んだ。
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