空より青く、海より青く。



「…説明しろよ…」



込み上げる怒りを何とか抑えようと、強く拳を握った。



誠二おじさんは、淡々と語り始めた。



「浩二兄さんとひろみ義姉さんが結婚して、しばらくして美空が生まれた。
そんくらいの時、俺は的場知子っつー女と付き合ってて、知子が妊娠した。それがお前だよ、海都。」



つまり…

美空は確かに、死んだ父さんと母さんの子。


俺は、ここにいる誠二おじさんと、見たこともない的場知子という女との間の子。





俺と美空は、姉弟じゃない。



イトコだ。











…でも、なんで……



「なんで、俺は…父さんと母さんの養子に…?
なんで誠二おじさんと、その的場知子って女が育てなかったんだよ?」





誠二おじさんは前屈みだった態勢から、ソファーに思いきりのけ反り、無造作に伸びた髪をかきあげながら言った。



「…俺さぁ…ガキは嫌ぇなんだよなぁ〜」








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