空より青く、海より青く。



……あぁ、そうか。


コイツは、そういう奴だ。




「知子が妊娠して、俺は堕ろせっつったのに、知子が『どうしても生みたい』って言うから認知してやった。

で、実際お前が生まれてきたら、知子は『あたしじゃ育てきれない』とか言って、お前を俺んとこに置きにきたワケ。

んなこと言われたって、俺だって面倒見れねぇって言ってたら、浩二兄さんとひろみ義姉さんが、

『海都は美空と姉弟として、俺達ふたりで育てる』

って言ってくれましたとさ。ハイ、一件落着〜」




パンパンッと手を叩いて、誠二おじさんは天を仰いで笑った。



「…まぁ、それから一年もしないうちに、浩二兄さん達は事故で逝っちまったがな。

それからは、俺と浩二兄さんの親…つまり、お前と美空のじーさんばーさんがお前らを育てることになったってワケ。

どう?納得?」





一通り話し終えて、誠二おじさんはまたタバコに火をつけた。








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