空より青く、海より青く。



…あぁ、納得したよ。


十分すぎるほどに。







『俺と美空は姉弟じゃない』



『俺の本当の親は、最悪な奴』









それがわかっただけで、十分だ。











「…それにしてもよぉ〜、美空、アイツ最近色っぽくなっただろ?」



誠二おじさんの言葉に、俺の眉が一瞬ピクリと反応する。



「クリスマス前、街でたまたま見かけたんだがよ…出るとこ出て、イヤラシイ身体つきしてんなぁ、アイツ。

男モンの服選んでたから、彼氏に堪能されてイイ身体になったんだろーなぁ。

惜しいな、姪じゃなかったら……」







――ガッ!!








気付いたときには、もう遅かった。





俺は誠二おじさんの胸倉を掴み、

握りしめた右手の拳で、おじさんの左頬を思いっきり殴っていた。








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