愛かぎ*love×key*



和人の車にかけよって笑顔で乗り込んだ。



「お迎えありがとう!早かったね!」



シンッとする車内。和人は私をジッと見つめてくる。



…………………………。
……………あ。



私がテンション高くても和人は高いわけないか。



笑顔で助手席に乗り込んできた私を見て少しだけ笑った。



「楽しかった?」


「……うん」



……こんな気まずい状況なのに私一人だけ楽しんでるなんて非常識かな。



どうしよう。また気持ちが落ちていきそうだよ。



「よかったね。職場の人たちがみんないい人みたいで安心した」


「へ?」


「サクラは誰とでもうまくやれる性格だけどね。俺が心配することないか」



そんなこと……ないよ。



まるで私には自分は必要ないみたいな言い方しないで……



和人がいなきゃ私、何もできないよ……



和人の一言で……今だってテンション高くなってたんだよ……?



だけどまた和人の一言で落ちていく……胸がチクチクする。





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