my Life
「私を頼ってくれたっていいじゃない!」

加奈の涙は止まることなく流れ、それは下に落ちていく。サッカー部のマネージャーでもあり、友達以上の彼女には京が心配で心配でしょうがないのだ。

「加奈…ありがとう…」

「じゃあ…」

「でも、まだ言えない……」

京の一言は、加奈に重くのしかかる。

「ッ! …もういい!!」

そう言って、加奈は強くドアを閉めて部室を出ていった。

「ごめん…加奈…」

加奈の出ていったドアを見つめながら静かにつぶやいた。
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