my Life
｢ふぁ～あ……眠い……｣

次の日。京は大きなあくびをしながら教室のドアを開けた。
その瞬間、教室にいたクラスメイト全員が一斉に京に視線を向ける。
京はいきなり向けられたたくさんの視線をかいくぐりながら自分の席につく。
するとそれを見た翔太がゆっくりと歩み寄ってきた。

｢おはよう。翔太｣

｢……なぁ、京……｣

翔太にいつもの表情はなく、とても暗い。
声もいつもよりはるかにボリュームが低くなっている。

｢何だ？｣

京は何の戸惑いもなく言葉を返す。
すると翔太は一枚の写真を京に渡した。

｢これは？｣

｢……昨日、お前がいた公園で撮ったやつだ……｣

｢へー。で？ これが何？｣

翔太は震える指で京が手に持つ写真の一部を指す。

｢……ここに女の人が写っているよな？｣

｢ああ。それが何？｣

｢お前よく見てみろ……この女の人…体が透けているじゃないか！｣

翔太の声を聞き、京はもう一度写真を見てみる。
すると確かに隣で座っている女の子が透けているのだ。

｢ふーん……｣

だが、京はそれを見ても全く驚く様子を見せない。
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