my Life
「はぁ~」

加奈が屋上から出ていってもう1時間が経つ。すでに6校時は始まっており、京は2時間続けて授業をさぼっていた。

ふと空を見上げると暗雲がたちこめているのが分かる。
そして雨はゆっくりと……そして涙を流すかのように降ってくる。
それはやがて豪雨となって京を濡らしていく。

「雨か……。……本当のことは加奈に言えない」

京はそう言うと、痛む左膝に手を当てる。

「……あと5日……か……」
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