my Life
放課後。
京はまたあの公園にやってきていた。
陽が沈むのを待つため、ブランコに座る。

ブランコを揺らす度に軋む音が鳴る。

そして時間は過ぎていき、時計の針が8時をさす。

「京」

後ろから声が聞こえる。優羽である。

「優羽」

「……」

「ん? どうかした?」

「……京はもう……知ってるよね……」

「何を?」

「私が……もう死んでいるってこと……」

優羽の表情が曇っている。
だが、京は驚くどころか優羽に笑顔を見せたのだ。

「そんなの気にすることじゃないだろ? 優羽は優羽だ。それ以外のなんでもない」

「え?」

笑顔を見せる京に優羽は驚いた。
自分は死んでいると言えば嫌われると思ったからだ。
だけど京は優羽を軽蔑するどころか優しく微笑んでくれる。

優羽は目に涙をためて京に抱きつく。
自分を認めてくれたのが相当うれしかったのだろう。

「でもどうして私が死んでいる存在なのに驚かないの?」

優羽は京の腕の中で問う。
京は暗い顔をして口を開いた。

「……俺は……あと5日で……この世界からいなくなるからさ……」
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