my Life
第三章

天気は晴れ。心は雨……。

夜が明け、また新しい朝がやってくる。京はいつも通り制服に着替え、いつも通り学校へ向かう。

「はぁ~……今日は数学のテストがあるのか……」

ぶつくさと文句を言いながらいつもと同じ道を歩いていく。
その手には数学の公式が書かれた紙を持っている。

「俺、三角関数苦手なんだよな~」

「何が苦手だって?」

「ん?」

京が後ろを振り向くと、そこには翔太の姿があった。

「翔太……」

「あー……えっと……き、昨日はごめんな?」

翔太はそっぽを向きながら言う。

「別にいいよ」

京はそれを笑いながら受け入れた。これも京の優しさの一つである。

「京、本当にごめんな?」

「気にすんなって。別に大したことじゃないし」

そう言うと、京は学校へ向けて歩いていく。

「お、おい。待てよ」

翔太も京を追って走る。

「……それより京」

「そんなに改まってどうした?」

「……加奈とちゃんと話をしろよ? 加奈怒ってたぜ?」

「……ああ……。ちゃんと話をつけるさ」

「え? それってどういう……」

「それより早く行くぞ。遅刻しちゃうぜ?」

「あ! じゃあ早く行こうぜ」

京と翔太は学校へ向けて走っていった。
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