my Life

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

朝、始まりのチャイムが学校中に響きわたる。

（どうしようかな……）

朝っぱらから重たい頭を片手で支えて、悩みに明け暮れている。

（今日も優羽に相談でもしよう）

これは京一人の問題だが、とにかく誰かに話を聞いてもらいたい。と、いうのが今の京の心情である。

（それにしてもつまんねーなー）

１時間目の数学。黒板に書かれた難しい応用問題をノートに写し、後は答えが書かれるまで机の上に顔を伏せて眠りにつく。
これがいつもの京のスタイルである。

（あ～あ。早く終わってくれないかな～）

ふと顔を上げると、残り時間10分。京は心の中でガッツポーズを決め、チャイムという目覚まし時計がなるまで寝ていようと再び顔を伏せようとした瞬間、

｢この問題は……京。お前がやれ｣

｢……え？｣

先生に当てられてしまった。しかもその解く問題とは、先ほどの難しいもの。
あまり頭がいいとは言えない京にその問題が解けるはずもなく、黒板の前に出て一生懸命訳の分からない計算をして頑張っていた。