ルル涙〜ナミダの恋人(上)
そんな不自然な心境の中でも
時間だけは過ぎていき
一緒に暮らし始めてから1ヶ月程が経った頃。
唯歌は小学校、
ゆたかは保育所に。
たまたま私はパートも休みで
俊輔さんも近くの仕事先も休みだった。
もう9時だというのに
まだ寝てる。
でも、こうして俊輔さんの寝顔を見てみると
涙にそっくりだなぁと思ってしまう。
『……ん、んん"…優奈』
『…え……?』
俊輔さんの寝てる部屋のカーテンを開けようとしてると
ふいに私の名前を呼んだ。
『優奈………』