ルル涙〜ナミダの恋人(上)
――――――――――
嫌な
コト。
私には分からなかった。
涙が居なくなる理由が。
でも、涙の自殺から1ヶ月後のコト。
私はたまたま、
あまり見たコトの無い
涙の物置部屋を見た。
そこには
六畳ほどの小さな部屋で中央に丸い茶色のテーブルが置かれてあった。
『ここ……。』
よく、涙は
ガラス細工の小物を子供達にあげていた。
涙はココでガラス細工の小物を作っていたのだ。
『涙………』