ルル涙〜ナミダの恋人(上)



『涙、ごめんね。
私は、まだ立ち直れないんだ。


あまりにも
涙が大切過ぎて。


あまりにも大好きだったから。』






私は一人で
ポツリポツリと涙に話し掛ける。




『ママぁ、ゆいのリボンは?』



『唯歌の……って
赤いリンゴのリボン?』





唯歌は、こっくりと頷いた。












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