ルル涙〜ナミダの恋人(上)



それから、30分くらい経った頃。




『か、母さん!!』



意気なり智子が玄関の床に転がり帰ってきた。



私は母さんと玄関まで行く。





『あ………。』



私は玄関に居た、智子の後ろの父さんと
ある人物に目を止めて言葉を失った。






『母さん、覚えとるか?俊介君を』



父さんは母さんに驚きと嬉しさに満ちた声をあげながら
その人物の名前を口にする。







『涙………』














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