ルル涙〜ナミダの恋人(上)



『え………』





ゆっくり
目を開けた。





『ども。』



『…………』





涙…………?





『僕が分かります?』



『涙。』



『ん〜……
に近い存在。』









私の目の前に居るのは



    涙




だけど、涙じゃない。


涙に似た、双子の『俊輔』さん。






『久しぶり。
涙の双子の兄貴、俊輔だけど。
覚えてた?』





私は
涙の面影のある俊輔さんを見て
子供のように泣きじゃくった。














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