ルル涙〜ナミダの恋人(上)

交わした約束




午後の日差しは
少しだけ傾いて
時計を見ると
午後3時を差していた。





『てか、よく話が分からないから
最初から話してくれない?』



空を仰ぎ見る横顔に
そっと、話し掛ける。





『涙が亡くなった日の夜、君は何してた?』



『通夜?
私は親戚の人が来るからって……。

………?
俊輔さんも居たはずじゃ……』




『居たよ。
でも、トイレ行くとかで俺、居なくなったの覚えてる?』



『………あ、
うん。』





何?
何で悲しい目をするの?















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