未熟な僕ら
こんなん有りですか

キーーンコーーンカーーンコーーン

キーーンコーーンカーーンコーーン……


皆さん初めまして、こんにちは。

私の名前は辻村 広海です。


…いやー、ちょうど今学校終わって友達の美紀っていう子と帰ろうとしてたんですけど…。



何故か、私の下駄箱の中に手紙が入ってまして


……………

白い封筒の下には私の名前…

これ、あたし…宛、だよねー…
名前書いてあるし
あはははは……


「広海?どうしたの?」

「あ、三希、…これ……」

「え?これ、…封筒?」


うん。


「んー…?なにコレ、ラブレター?」

「…まっさかー…」


今の時代こんな……ねぇ


「開けないの?」

「えー…」


「だってラブレターかもしれないし。広海にも春が来るかもしれないよー?」

「えー…美紀が面白そうなだけじゃん…」

「良いから良いから、楽しけりゃいいのよ。
さあーて、開けるわよー」


まるで自分のモノかのように開け始めた美紀の後ろから覗く。


カサカサっ、そーーっ…

…じーーーっ


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辻村 広海 様

今日の放課後一人で屋上に来い。
絶対、来い。

黒乃 圭

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…は?




「はい、これ。

じゃあね、広海。
広海、あんた結構良い奴だったよ。
あんたのことは忘れない。
今まで、ありがとう」


「……えっ!?ちょっとまてコラ!自分は逃げるの?!
そんな事しないよね?うちら、親友だよね?!!」

「そんなこと知らないわ、私、過去には拘らないの。
広海、元気で、とは言わないわ。
死なないでね」


「そんなこと言わないでよぉー、一緒に来て下さい美紀様ぁ!
アレあげるから!」

「なによ、モノによっちゃ考えてあげなくもないわ」


「よっし!じゃあこれでどーだー!」


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