ヌハヌハ高校生探偵2
菊池君を初めて見たとき私は一目ぼれをした


でも私は28歳
彼よりも十歳以上も年上


私と彼は生徒と教師
かなり壊しにくい恋の壁だ


とてもかっこよくて
スポーツもできた

もちろん女子にもモテた


でも違った
駆け寄ってきたのはむしろ彼のほう



ただ毎日同じクラスに居るだけで


ほんの少しお喋りするだけで凄く幸せだった



教師と生徒という均衡を先に破ったのは彼だった



「先生が好きです。」


最初は嘘だと思った
からかわれてるのかと思った


「私も好きです」なんて言った後に陰で隠れてた生徒にさんざん冷やかされるのかと思った



でも私の心はそれ以上に素直だった



「先生も好きだよ。」


いろんなこと考えている途中に
この言葉が自然に出てきた
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