ヌハヌハ高校生探偵2
「あの、聞いていますか?」


そんなことを考えている間にも、キモヲタ高校生は私をどのように自白させようか考えている
この私の動揺の仕方で、隣の女刑事も私を疑っているはずだ



「聞いてます。」


でもこの状況で、私が犯人だと思っていても何一つ証拠があるわけではない


「稲上先生も、自分が持った担任の生徒がなくなるのは非常につらいと思います。私たちも一生懸命捜査をしています。だから質問に答えてください。」


女刑事の目つきが変わった
間違いなく彼女も私を疑っている



「私の恋人の恋人を聞くことが、何か意味があることなんですか?」



感情的になってはならない
何も見境がつかなくなりぼろが出てしまう
ここはあくまでも冷静に・・・


でも私は目頭が熱くなっていた


後悔の涙?
憎しみの涙?



いや、彼を思う涙


菊池大悟を愛するが故の涙



彼のことを思うと意味なく涙が出てくる・・・・・


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