【短編】先生との危ない関係
3♯怪しい関係
「えー、であるからに」
今のあたしの耳は、授業の話を聞くためにあるのではなく、
先生の声を聞くためにある。
先生は社会担当。
この時間は、幸せだな。
目が合うと、ちょっぴり照れるんだけど、
でも口パクで『好き』って言うんだ。
そんな社会の授業も終わってしまって、
次は………
数学か。
あ、木城先生だ。
今日が初の授業だ。
「で、これが……」
木城先生の授業は、すごくわかりやすかった。
新しい先生だけど、
やっぱ女性の先生っていいなぁ……