【短編】先生との危ない関係
幸い、今日は社会がなかった。
なんでホッとしてんだろ、あたし。
いつもなら、わくわくしてんのに。
次の時間で、今日の授業は終了。
今日一日、先生と話さなかったどことか、目も合わせていない。
いや、
何回か合ったんだよ。
でもあたしがそらしてばっか。
先生はなんて思ったか知らないけど、
目をそらしたあとに、先生の顔を見たんだ。
そしたら先生、
すごく悲しい顔してた。
なんでそんな顔するの?
あたしのこと嫌いじゃないの??
そう聞きたいのに、聞けない。
先生……
先生……
先生――……