空気も、貴女も、この世界のすべてを
1 覚えていますか
あの日、変わってしまったこと。


それは。


「……付き合わね?」


「え?」


湊からの告白だった。


その時あたしはいつもと同じように乙ゲーしてて、湊は格ゲーしてた。


二人共ゲーム大好きで、中学で初めて会ったときからゲームの話題しかなくて。


家もわりと近いから、一緒に遊んでて…。


あたしら、恋とか、愛とか、そんなもん関係ないって…


「な、何で急に……」


「…お前が好きだから」


な、何で……?


「い、いつから…」


湊は少し躊躇って、真っ赤な顔で、あたしの目を見て、言ったんだ。


「初めて会ったときから」


ねぇ、あたしら、友達でしょ?
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