遠距離恋愛-メールで繋ぐキモチ-
同じ大学に入学しようって決めたのは、陸が引っ越しちゃう少し前。
寂しがるあたしに、陸はそう提案した。
レベルもそれなり高いその大学に、お父さんもお母さんも反対はしなくて……その時、確かに未来が輝いて見えた。
陸が用意してくれた、ピカピカに光る道が。
ねぇ、陸。
今まで離れてたから、いいところしか見えなかったかもしれないけど……あたしは結構わがままだし、陸を困らせてばっかりかもしれないよ?
毎日、恋人として会うようになっても……それでも陸はあたしを好きだって思ってくれるかな、なんて、そんな事が心配になる。
陸の転校を機に、気付けた気持ちだったから。
あれから、もう半年以上も経つんだね。