Again
「………〜〜!!?」
「あはは、真っ赤。かーわい」
「な、何するんですか…っ」
「何って………キス?」
「だから何で……っ」
「ごめんごめん。そんな反応するなんてさ。意外と純情なんだね?痴漢に触られても黙ってるから、もっと遊んでるのかと思った」
「あれは、怖くて声が出なくて」
「でも、助けたかいがあったよ。君可愛いから。仲良くしよーよ?」
「…………………やですよ」
「何で?」
「まだ会ったばっかりだし……初対面でいきなり…キスする人なんか信用できません」
「………ま、君はいずれ俺に会いに来るよ。絶対」
「あ、会いません……もう二度と」
「どうかな…じゃあね。早く行かないと遅刻するよ」
その言葉に、慌ててケータイを開く。
気づけばもう八時だ。
「……やば……っ!」
顔を上げた時にはもう、神谷さんの姿はなかった。
歩き出した直後、足に何か堅いものがあたる。
「ケータイ………?」
ケータイの裏には、“k.n”というイニシャルが彫ってあった。
「あはは、真っ赤。かーわい」
「な、何するんですか…っ」
「何って………キス?」
「だから何で……っ」
「ごめんごめん。そんな反応するなんてさ。意外と純情なんだね?痴漢に触られても黙ってるから、もっと遊んでるのかと思った」
「あれは、怖くて声が出なくて」
「でも、助けたかいがあったよ。君可愛いから。仲良くしよーよ?」
「…………………やですよ」
「何で?」
「まだ会ったばっかりだし……初対面でいきなり…キスする人なんか信用できません」
「………ま、君はいずれ俺に会いに来るよ。絶対」
「あ、会いません……もう二度と」
「どうかな…じゃあね。早く行かないと遅刻するよ」
その言葉に、慌ててケータイを開く。
気づけばもう八時だ。
「……やば……っ!」
顔を上げた時にはもう、神谷さんの姿はなかった。
歩き出した直後、足に何か堅いものがあたる。
「ケータイ………?」
ケータイの裏には、“k.n”というイニシャルが彫ってあった。