お姫様と靴磨きの男

「では…私は何をー」

「私は当たり前の事
をしたまでです。
礼には及びません。」

ラミアスは
真剣に言うのだ。


「いや、しかしー…」

「それでは仕事に
戻らなければ
ならないので。」

ラミアスは私を置いて
去ろうとした。


「それでは私の
気がすまぬ!!」


そうやすやすと
帰すものか!!


私はラミアスに
ついて行った。
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