お姫様と靴磨きの男
だが客はなかなか
やって来ない。
私は先程から
疑問に思っていた
事を質問した。
「…お前はいくつだ?」
「はい?」
「何歳だと聞いている。」
「十六ですが。」
十六!?
学校はどうしたのだ!?
「何故働いている!?」
「私が稼がないと
いけないんです。」
「親はどうした!?」
「…二方とも病死
してます。」
「……。」
一体私の父上は
何をしているのだ!?
こういう者にこそ
援助を授けるべき
なのではないのか?