お姫様と靴磨きの男


「ん?
何が可笑しい?」

「これは一枚で
5ラクスです。」

「は!?それで何が
買えると言うのだ!?」

「30ラクスでコッペパン
が一つ買えます。」

「…それで
やっていけるのか?」


私の絶望的な声を聞いても
ラミアスは笑うのだ。


「一日一食で十分です。」


…不思議だ。

何でお前は
そんなに元気なのだ?

生活は限界の
レベルではないか。

何故楽しそうに
笑う事ができるのだ?


私には理解できぬ。
< 22 / 50 >

この作品をシェア

pagetop