お姫様と靴磨きの男


「…楽しいだと?」



つくづく不思議な男だ。

「人の靴を磨き
あげたときの
達成感が……

…わかりませんか?」

「わからぬ。」

お前は本当に十六か?


ラミアスは

そうですよね。

と言って笑い、
残ったパンを
口に押し込んだ。


私もそれに習い
味のないパンを
口に押し込む事にした。
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