お姫様と靴磨きの男


かと言って抵抗した
ところで無駄だろう。

この男はやると言ったら
やる男である。


「お代は今度
必ず払いに来るからな。」

私はそれを
ハッキリと言ってから
木箱に足を乗せた。

「別にいいですよ。」

「そうはいかない!!
いいから早くしろ。」


私もお前に負けず
強情であるからな。



ラミアスは
またポケットから
布を取り出した。
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