禁断トライアングル
『も、もしもしっ……?』


「あ、えっと……結弥?」


真結の様子で、結弥君が電話に出たのだとわかった。


少し、緊張する。


『真結先輩?どうして……』


「あのね!!」


真結の声が、いきなり大きくなった。


多分、戸惑ってる結弥君を遮ったんだと思う。


言うんだな……。


「……明日、私の家に来てほしいの……」


言っ、た……。


「お願い!!話があるの。もう、何もしないっ……から、だから!」


『……行っても、いいの?』


「え?」


『俺も、ね。話が、あるんだ……だから』


何か、凛とした雰囲気が、決意したような空気が、電話の向こうから伝わってきた。


『行くね。明日』


「……うんっ」


電話が切れた。


俺と真結は、目線を合わせて、息を吐き出した。


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