禁断トライアングル
家のチャイムが、鳴った。


「……来た!」


走って、扉を開けた。


目の前には、結弥が。


「い、いらっしゃい!」


思い切って、大きな声であいさつした。


昨日別れたカップルだけど……


私はこれから、告白するんだから。


これくらい明るくいかなくちゃ!!


「……お邪魔します!」


結弥も、笑顔で答えてくれた。


それに無性にほっとして、いっぱい傷つけてしまった私に笑ってくれる結弥を、更に好きになった。



「今日は、リビングで、話そう?」


「うん」


真結が、結弥君を連れて入ってきた。


昨日、諦めがついたせいか、あまりドキドキしない。


目が……あった。


「……こんにちは、お兄さん!」


笑顔で、言ってくれた。


「……こんにちは」


無性に、嬉しかった。
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