ヤンキーをナメんな!!
「何?二人して教えてくれないの?」
「えっ、あっ…違、そうじゃなくて」
「だから落ち着けって志賀野」
たいして強くもなさそうな女じゃねーか。
何をそんな怯えんだクソ志賀野。
「てか栗原さん、志賀野のこと好きなん?」
「当たり前でしょ。志賀野くんを嫌いって言う人がいたら八つ裂きにするわ」
「……!!!!!!」
「ひぃぃぃぃ許して許してごめんなさいもうしないから!ごめんなさいぃぃぃ!!」
しっ、志賀野が壊れたァァァ!!
普段は何があっても決して謝らない志賀野が謝った!?
謝らせることはあっても自分は絶対に謝らない志賀野が!!!!
「嫌だ嫌だごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
「志賀野がビクビクする必要なくね?てかさっきの『もうしない』って何?何したの?」
少し幻滅したが、珍しい……いや、奇跡のような志賀野を見れた。
◆志賀野くんにも春が来た!?~志賀野涼輔一目惚れされる編~end