機械魔法伝
 ライとキルは牢獄の中へ押し込まれた。


「キャッ!ちょっと!優しく扱ってよ!」


 キルが牢獄の前にいる看守にそう言った。


「うるさい。お前達は数時間に処刑される身だ。今まで数々の人間の首を斬ってきた罪は重いからな…」

「俺は部外者なんだけど…」


 看守はライの言葉を無視して、牢獄から去っていった。

 ここから出られるのか…ライが悲しそうな顔で牢獄の窓を見ていると、窓の外にガイがいた。


「…ガイ!?もしかして助けに…」
「違うよ。自力でどこまでやれるか見にきただけ。」


 ガイは面倒くさそうな顔でそう言った。


「え!?助けてよ!」


 キルがガイに向かってそう叫ぶ。

 ガイは2人にこう言い放った。


「世の中そんなに甘くは無いんだよ。じゃあ、僕はこれで…」


 ガイは変な呪文を唱えた後、その場から消えてしまった。


「助けにこないんだったら最初から来るなよ!」


 キルの叫びが罪人所にこだました。
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