機械魔法伝
第6説
ガイの魔法で動かす船に乗って3時間程。
ガイの魔力の強さなのか、思っていたよりも早く魔法都がある大陸に着いた。
「ふー…久しぶりだ。ここから徒歩で歩くのは面倒くさいから、移動魔法を使わせてもらうよ」
そう言ってガイは杖を構える。
それを見て疑問に思ったライがこう言った。
「それだったら最初から移動魔法で魔法都に来れば良かったんじゃ…」
「君バカ?僕の魔力が限りあるって事も考えてよね。」
再度杖を持ち直して静かに魔法を唱える。
「インシャリー…」
その呪文を唱えた瞬間、ガイ達は空中へとぶっ飛ばされて行った…
「…え!?これは移動魔法じゃ…」
ライが無理やり空中で飛行させられている状態でそう言った。
「れっきとした"移動魔法"だよ。今高速で移動してるじゃないか。ライ君は徒歩が好きなの…?」
「……………」
ライは騙された気分になりながら、自分の下に映る雄大な景色を眺めた。
ネリクの最北端というだけあって、氷山が所々にある。それは白く地上を彩っていた。
「きゃー!あたし風になってるぅ!」
「…でも、何でこんなに高速で空中を移動しているのに寒く無いのか…」
普通ならば、ただでさえ凍りついてしまいそうな程の気温の元にいる。それに自分達は上空を…しかも高速で飛行しているのだ。
ライの不思議そうな顔を見て、ガイはバカにしたように笑った。
「これが"魔法"の力なんだよ。…呪術の方がスゴいけどね。僕は科学よりも魔法が優れていると思っている。…ほら、もうすぐ魔法都に着くよ」
そう言われて下を向くと、立派な城下町のような都市が見えてきた。
「これが魔法都…」
魔法都には寒さを防ぐ為の結界のような薄いベールが張られていた。
「今から高速落下して、あそこに突っ込むから。…死ぬかもしれないけど覚悟はいいね?」
「…え?死…」
全てを言い終わる隙も無く、ガイ達は魔法都へと落ちていった…
ガイの魔力の強さなのか、思っていたよりも早く魔法都がある大陸に着いた。
「ふー…久しぶりだ。ここから徒歩で歩くのは面倒くさいから、移動魔法を使わせてもらうよ」
そう言ってガイは杖を構える。
それを見て疑問に思ったライがこう言った。
「それだったら最初から移動魔法で魔法都に来れば良かったんじゃ…」
「君バカ?僕の魔力が限りあるって事も考えてよね。」
再度杖を持ち直して静かに魔法を唱える。
「インシャリー…」
その呪文を唱えた瞬間、ガイ達は空中へとぶっ飛ばされて行った…
「…え!?これは移動魔法じゃ…」
ライが無理やり空中で飛行させられている状態でそう言った。
「れっきとした"移動魔法"だよ。今高速で移動してるじゃないか。ライ君は徒歩が好きなの…?」
「……………」
ライは騙された気分になりながら、自分の下に映る雄大な景色を眺めた。
ネリクの最北端というだけあって、氷山が所々にある。それは白く地上を彩っていた。
「きゃー!あたし風になってるぅ!」
「…でも、何でこんなに高速で空中を移動しているのに寒く無いのか…」
普通ならば、ただでさえ凍りついてしまいそうな程の気温の元にいる。それに自分達は上空を…しかも高速で飛行しているのだ。
ライの不思議そうな顔を見て、ガイはバカにしたように笑った。
「これが"魔法"の力なんだよ。…呪術の方がスゴいけどね。僕は科学よりも魔法が優れていると思っている。…ほら、もうすぐ魔法都に着くよ」
そう言われて下を向くと、立派な城下町のような都市が見えてきた。
「これが魔法都…」
魔法都には寒さを防ぐ為の結界のような薄いベールが張られていた。
「今から高速落下して、あそこに突っ込むから。…死ぬかもしれないけど覚悟はいいね?」
「…え?死…」
全てを言い終わる隙も無く、ガイ達は魔法都へと落ちていった…