機械魔法伝
ズドオオオォォン!

 …凄まじいスピードで落下していったので、魔法都の結界が破れてしまったようだ。

 気がつくと、ライは何かを踏んづけていた。


「痛い…普通は女の子のあたしが上に乗るはずだよ…」

「キル!?」


 ライはキルの上から素早く離れ、謝ろうとしたのだが、ガイがそれを制した。


「別に謝らなくても良いよ。…て言うか、踏んでくれてありがとう。感謝するよライ君。」

「なんで!?」


 すかさずキルが反論したが、ガイはそれをまるで聞こえていないかのように無視した。

 ガイは魔法都を見渡し、ライにこう言う。


「…アイツに見つかる前に、機械に詳しい奴の所に行くよ」


 どことなくガイの顔が青くなっている。アイツとは誰なのだろうか…

 ライが思考を回していると、どこからともなく叫び声が聞こえてきた。

 
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