機械魔法伝
「あのハジケた女の人…一体誰なんだろう?」


 キルが物思いにふけ、そう言うと、ガイはクスッと笑い、こう言った。


「ハジケた…面白い使い方をするんだね。…認めたくないけどアイツは僕の姉なんだ。一応あぁ見えて白魔術師。」


「え!?」
「え!?」


 ライとキルが目を丸くする。何故かと言うと、あの女性はまるでガイと対局のような性格をしていたからだ。




「…話している内に機械に詳しい奴の家に着いたよ。さぁ、入ろう」


 ガイ達はその家の中に入っていった…












「…お?久しぶりだなガイ。後ろの奴らは…客人か。」


 中に入ると、穏やかそうな青年が迎えてくれた。


「コイツはラオタナ。僕の顔見知り。」


 ガイは近くにあるソファーに何の許可も無く腰をかけた。顔見知り…と言っている割には仲が深そうなのだが…


「お前達もソファーに座れ。立っているばかりじゃ、しんどいだろう」

「ありがとうお兄さん!」


 キルが感激して、ソファーに座る。この青年は本当にガイの知り合いなのか…


「あのさぁ、君もう少し向こうに寄ってよ。座りづらいんだけど…」

「嫌!」


 キルはソファーの真ん中に堂々と座っていた。これではガイ以外の者でも嫌気がさすだろう。

 …ガイは横からキルの背中を殴った。


「きゃいん!…分かった。ちゃんと座る…」


 キルが横に寄ってくれたので、ライもソファーに座る事にした。

 
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