機械魔法伝
第7説
ラオタナの家でしばらく休んでいる時、ガイは考え事をしていた。
――誰が何の為に電脳世界へのゲートを塞いだのだろう。しかも、闇魔法でだ。サイバーシティーの人間は闇魔法を使える筈がない。
…となると、電脳世界のゲートを塞いだのは魔法都の民か。だが、一々塞ぐ必要があるのだろうか。そこからサイバーシティーの人間が攻めてくる訳ではないのに…
とにかく誰が塞いだであれ、自分は電脳世界へと行かないといけない。何とかしてその闇魔法を解除…解除…?…そうだ!解除だ!
自分が闇魔法を習得し、それで無理やりにでもゲートにかけられた闇魔法を解除してしまえば良い!
ガイはやっと疑問から解放されると、ライ達がいる違う部屋に行った。
…ライがソファーに腰掛け、ボーっとしていると、違う部屋にいたガイが部屋に戻ってきた。
「お待たせ。…電脳世界に行く方法がやっと分かったよ」
ガイは得意そうな顔をしてそう言った。
その言葉を聞き、ラオタナが不思議そうにこう訪ねる。
「…どんな方法だ?」
「電脳世界のゲートを塞いでいる闇魔法を解除させるのさ」
ゲートを塞いでいる闇魔法を解除…確かにそれならば電脳世界に入れるのかもしれない。