機械魔法伝
 カオスが汝を受け入れた…どういう意味なのだろう?…まぁ、受け入られないよりはマシか。

 老人はガイを見て、こう言った。


「最後に言っておくべき事が2つある。1つは、闇魔法を使う時、絶対に詠唱をしろ。でないと汝の体が闇魔法に蝕まれるぞ。」


 どうやら闇魔法はちゃんと詠唱をしないといけないらしい。…面倒くさいが。


「もう1つは…必ず闇魔法を連続では使うな。それこそ命の灯火が無くなってしまう…」


 "闇魔法連続発動は出来ない"…と。

 ガイがペンを片手にメモを取っていると、老人が不思議そうな顔でガイを見た。


「何をしているんだ…」

「ただ僕はメモをしていただけだよ。悪い?」

「いや、悪くはないが…」


 ガイは老人の言った言葉を全てメモに記入すると、洋館の外へと出た…












 洋館の前では顔面蒼白のキルが立っていた。


「その様子じゃタップリ吸われたみたいだね。」

「そりゃ、沢山…」

「ざまぁ見やがれ」


 ガイはキルに冷たく言い放つと、ラオタナの家へと戻っていった。


「え!?あたしも置いていかないでよ!」


 キルもガイの後を追い、ラオタナの家へと戻った…

 
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